
金山 直樹
【メッセージ】
小生は、長年、大学において研究と教育に取り組んで来ました。若い時にアメリカとフランスに留学しましたので、英語とフランス語を自由自在に用いることができます。フランス法およびコモンローについても、知見を深めてきました。さらに、近年においては、アジアの諸国の研究者とは契約法に関する研究プロジェクトを展開し、アジアの諸国の法制度についても一定の理解を得るとともに、人的関係を築いてきました。
その間、弁護士から依頼を受けて、裁判所に提出する意見書を幾つも執筆してきました。いわば、弁護士の弁護士の役割を果たしてきたわけです。今後は、これまでの研究の成果を還元すべく、現場の最前線でがんばっている人々を法的にサポートできれば、と願っております。法律は、ひたむきに生きる人々と、そのような人々の企業を守るためにあります。《力》のある人や企業は、法律に頼らなくても、酷い目にあうことはないかもしれません。けれども、そうでない普通の人々や企業にとっては、法律は最強の味方です。法律が画餅に終わらないようにすること、それが私の使命だと考えています。《最前線で戦うことのできる弁護士》、これが私のモットーです。
【プロフィール】
〔学歴〕
- 同志社大学法学部法律学科 1973年4月~1977年3月 卒業・法学士
- ノックス・カレッジ(IL, USA) 1976年3月~1977年9月 1982年1月~1982年3月 卒業・BA
- 同志社大学大学院法学研究科博士前期課程私法学専攻 1979年4月~1981年3月 修了・法学修士
- 京都大学大学院法学研究科博士後期課程民刑事法専攻 1981年4月~1984年3月 単位取得退学
- パリ第1大学博士課程私法専攻 1985年10月~1988年9月 DEA droit privé (フランス政府給費留学生)
- 京都大学博士(法学) 1996年 3月23日 (『時効理論展開の軌跡──民法学における伝統と変革──』にて)
〔職歴〕
- 京都大学法学部助手 1984年4月~1985年3月
- 日本学術振興会奨励研究員 1985年4月~1985年9月
- 財団法人比較法研究センター研究員 1985年10月~1988年9月
- 姫路独協大学法学部助教授 1988年10月~1996年3月
- 姫路独協大学法学部教授 1996年4月~1997年3月
- 法政大学法学部教授 1997年4月~2003年3月
- 慶應義塾大学法科大学院準備室教授 2003年4月~2004年3月
- 慶應義塾大学法科大学院教授 2004年4月~2020年3月
- 慶応義塾大学法科大学院名誉教授2020年4月〜
ほかに、エコール・ノルマル・スペリウール(2006年、パリ)、パリ第2大学(2008年、2017年、2018年)、パリ政治学院(2018年)、クレルモン・フェラン大学(2018年)、アンジェ大学(2019年)において客員教授を歴任
【著書・論文】
- 時効理論展開の軌跡──民法学における伝統と変革──(信山社、1994年)
- 「債権の目的:前注・399条-401条」奥田昌道編・新版注釈民法(10)-I(有斐閣、2003年)
- 法における歴史と解釈(法政大学出版局・編著、2003年)
- Droit japonais et droit français au miroir de la modernité, avec Jean-Louis Halpérin, Dalloz, 2007
- 消滅時効法の改正に向けて(NBL別冊・編著、2008年)
- 時効における理論と解釈(有斐閣、2009年)
- 法典という近代──装置としての近代法(勁草書房、2011年)
- Le patrimoine au XXIe siècle : Regards croisés franco-japonais, Co-direction, Société de Législation Comparée, 2012
- 現代における契約と給付(有斐閣、2013年)
- 「126条、条件及び期限・前注、127条〜138条」奥田昌道編・新版注釈民法(4)(有斐閣、2015 年)